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 【品川女子学院中学校 説明会レポート】 私立中学校 説明会レポート 


 品川女子学院中学校  説明会レポート  

 

 

品川女子学院中学校 説明会レポート

日時:H22年12月2日(木)10:10〜  晴れ

参加者数:約200人

配布物:学校説明会資料、入試説明会資料、入試ガイドブック、入学試験問題、来校者名簿

 

内容
■10:10〜10:50
『学校紹介と入試について』   広報部長 平川悟先生
・本校は日々の学習、クラブ活動、行事・特別活動という3つの柱がある。
・授業は1週間に34時間あるが、その内26時間が英数国理社である。
・毎日英語1時間、数学1時間の合計2時間を目安として家庭学習をしている。受験が終わったら勉強をしなくてよいという訳ではなく、入った後も勉強は続く。
・指名制の補習を行っている。また、長期休暇中には希望制の講習を行っており、夏期講習の受講率は中学1年97.1%、2年86.1%、3年82.9%、高校1年88.5%、2年77.0%、3年80.3%である。高校2年、3年の6割が予備校に通っているが、学校で勉強しながら予備校で補てんするという形である。
・指定校推薦枠は300以上ある。明治、青山、立教、中央、法政、東京理科大、学習院の推薦枠は19あるが、10以上に申し込みがなかった。センター試験の出願率は96.8%で、進学の手引きやデータベースを用いた戦略的な受験計画を立てている。
・進学者実数はホームページに掲載しているので見てほしい。最近は国立志向が増えている。
・中学1年生にアンケートを取ったところ、通学時間はdoor to doorで1時間9分、6時40分〜6時50分に家を出る生徒が最も多い。また、小学校でクラス委員を経験した子どもが62名おり、部長や委員長、リーダー経験のある子どもは約6割いる。生徒の様子として、自分を大人しいと感じている子どもは35%、積極的と感じている子どもは65%である。
・保護者に本校を選んだ理由を聞いたところ、1位は教育方針、2位は校風、3位は28projectである。
・出願の早い遅いは合否に一切関係ない。開門は7時で、例年10時30分頃から並んでいる列がなくなる。試験当日の出願は7時〜8時である。
・入試当日は来校した順番に入室する。その順番で退室するので、午後に受験をする人は早く来れば早く帰れる。
・国語と算数は100点満点、理科と社会は60点満点である。4教科の合計点で選抜するので、科目ごとの合格最低点の設定はない。
・合格点は6〜7割が目安となっている。
・複数回受験者はボーダーラインで考慮する。これは同時出願でなくてもよい。
・合格発表は、当日の20時にインターネットで発表する。
・1、2回目の不合格者が希望をすると、各教科の得点と合計点のおよその得点を知ることができる。
・繰上げ合格は全ての受験者が対象となり、電報と電話で連絡をする。
・入学手続き金は41万から35万に訂正した。試験のある日に入学手続きをする場合は9時前の来校は控えてほしい。
・寄付金や学校債の募集はない。サブテキストや宿泊行事にかかる費用は副教材等予納金に含まれているため、希望制のもの以外は追加で徴収することはない。
・2月19日の15時までに連絡すれば、手続き金は全額を返金する。締め切りが遅いのは、神奈川にある学校の繰上げ発表が遅いためである。
・2月11日に入学予定者の登校日がある。小学校の行事等で都合が悪い場合は、保護者のみの参加でもよい。
・2月1日には90〜110名の合格者を出す。2月3日は定員を20名増やしたので、160〜180名の合格者を出す。これは過去1番多く合格者を出すことになった。1回目で不合格でも2回目で合格する子どもが毎年20名くらいはいる。2月5日は手続き次第で変わるので、合格者を20名以上としている。
・算数の傾向は昨年度と同じで、昨年度から記述式が増えており50点分ある。途中式を見ているので、答えが間違っていても細かく部分点を付けている。最後まで諦めずに答えに辿り着く手順を示してほしい。
・社会の出題傾向は変わらない。漢字指定があるので、漢字で書けるようにすること。地理と歴史の割合が高い。公民は時事問題を出すので、社会に広く目を向けるようにしてほしい。
・理科は物理、化学、生物、地学の4分野から出題する。大問は3題、どの分野が大問になるかは分からないので、満遍なく勉強してほしい。計算問題や読解力が問われる問題は差がつきやすくなっている。
・国語は昨年度より問題数を減らす予定である。レベルは変えず、文章が長めで記述が多いという特徴は変わらない。記述は説明文と物語文で2〜3問ずつ出題され、知識問題は文章題の中に組み込む。文末表現も採点対象になるので、「。」をつけることを忘れないように。文字制限がない記述では、解答枠の1行を20文字分と考え、必要な解答文字数が予測できるので注意してほしい。
・6年後に校舎建て替え着工の可能性がある。
・入試説明会はどの回も同じである。また、冬休み中に校舎を見学することができる。

 

■10:50〜10:53
『休憩』 
・以下は今までの説明会と同じ内容のため、途中退出ができる。

 

■10:53〜11:35
『教育理念と学校紹介』   校長 漆紫穂子先生
・やる気のスイッチが入る瞬間は、好きなことが見つかった時、目標ができた時、できないことがわかった時、みんなのためにやる時である。やる気のスイッチを入れるために、保護者と教師はその環境を整えることが大切である。
・ここからのポイントは過去問を徹底的に分析して解くことである。親が見ないといけないが、ノウハウはブログで公開しているので参考にしてもらって構わない。
・本校は1925年に創立され、『大人になったら仕事を持って、社会で活躍する女性を育てる』という考えは創立以来変わっていない。
・『私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てます』を目標とし、日本で生まれ育った人としてのアイデンティティを確立してほしいと思っている。
・子どもが社会に出る頃には、男の人は男の人、女の人は女の人の良さを活かせる時代になる。女性ならではの良さを身に付けてほしい。また、前向きな明るい人生を送ってほしい。
・今だからこそ女子校だと思っている。仕事の担い手として女性が働かなければいけない時代になる。
・28projectを行っている。28才とは、出産がこの前後に起きてくることと、大学が6年の時代に入るため、やっと仕事ができるようになるのがこのくらいであるためである。将来の進路選択や準備は男の子より早くしないといけない。今の勉強が未来にどう繋がるかを常に伝えている。
・28projectとして、未来から逆算したライフデザイン教育を行っている。中学1年では『地域を知る』として、学校を一歩出て社会に目を開くきっかけにしている。中学2年では『日本を知る』として、日本に生まれ育った人としてのアイデンティティを確立する。実習を通して思いやりの心を学んでいく。また、本物を見る行事により、将来の趣味や教養の広がる種をまいている。中学3年では『世界を知る』、『社会を知る』としている。様々な文化を知るため、ニュージーランドに修学旅行へ行く。最長21日間、ホームステイで語学研修を行っている。また、社会を知るために企業の協力による総合学習をする等して、社会人と接している。
・能動的に人生を作るため、助けてあげられる内に様々なチャレンジをして失敗させてあげることが大切だと思っている。
・行事、学習、クラブをマルチタスクに楽しむ女性になってほしい。
・私立の一貫校に入れる価値はいつでも戻れる母校があるということ。成人を祝う会、白薔薇就職情報会、28才ホームカミングデー等のイベントがあり、精神的な軸の確認ができる。

 

■11:35〜11:45
『卒業生が語る品川女子学院の紹介DVD』 

 

■11:45〜
『校内見学』

 

☆備考
スリッパは必要ありません。
事前にインターネットでの予約が必要で、前日に『気を付けてお越しください』と丁寧なメールが届きます。
学校を入った所で資料が配布され、校内証をつけて4階の講堂へ行くように案内があります。
来校者名簿を記入して提出すると、学校からハガキ等の案内があるようです。
説明会終了後は、校内見学をしない方から退場し、見学をする方は前方の席から案内されました。
校内見学は十数人ずつのグループに分かれて先生によって案内されました。

 

☆所感
座席はみなさん自由に着席していました。
入試説明会ということで、今までの学校説明会では配布されなかった資料が配布されるので、受験を考えている方は必ず参加された方がよいと思います。
説明会が始まる前は、配布資料がスライドに映されているので確認できました。また、9時50分頃から10分程度の授業風景等を映した学校紹介ビデオが2回流されました。
会場は段差がなくスライドが見づらかったので、早めに行って前の方や見やすい位置に座った方がよいと思います。
講堂の外にミニチュアの制服と教科書が置いてあり、自由に見ることができました。
校長先生は非常にお話が上手で、本も出しているということだったので、本校を希望される方は読んでみた方がよいと思いました。
個別の質問は、校内見学中に案内の先生や、見学後にはカフェテラスで広報部長の平川先生にすることができました。
試験問題についてあまり詳しい説明はありませんでしたが、配布された資料に、問題や正答率、模範解答が掲載されていたため、参考になると思いました。
校長先生の話の前に休憩がありました。休憩時間の案内がなかったため、トイレに立った人が帰ってきた頃には先生のお話が始まってしまっていました。
入学試験以外の説明は今までの説明会と同じということで、退出することができました。校長先生のお話は皆さん聞いているようでしたが、ビデオの前には退出される方が多くいらっしゃいました。
9時30分に開場されましたが、それまでに来た方は学校の外で待っていました。

 

 

 

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