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 【世田谷学園中学校 塾対象説明会レポート】 


 世田谷学園中学校 塾対象説明会レポート  

 

 

世田谷学園中学校 塾対象説明会レポート

世田谷学園中学校

 

日時: 2011年6月15日

 

■世田谷学園中学校は、東京都世田谷区三宿にある男子の中高一貫校です。
田園都市線三軒茶屋駅からは徒歩10分のところにあります。前身は、1592年(文禄元年)に開設された曹洞宗の僧侶養成機関「栴檀林(せんだんりん)」です。1902年(明治35年)に「曹洞宗第一中学林」として、駒込吉祥寺の境内に開校された年をもって創立の年としています。その後、一般の子弟の受け入れを始め、校名も「世田谷中学」「世田谷中学校・世田谷高等学校」と変え、1982年(昭和57年)、現在の「世田谷学園中学校・世田谷学園高等学校」となりました。2001年に創立100周年を迎えました。

 

■世田谷学園中学校は、仏教・禅の人間観・世界観を教育の理念に掲げる学園ですが、そもそもの出発点は禅宗の一派である曹洞宗の僧侶養成機関でした。後に一般子弟の入学も認めるようになり、現在に至っています。現在寺院子弟は16名在籍しています。もともとの成り立ちは以上のようなものですが、決して信仰を強制するものではありません。ただ、世田谷学園に入学していただく生徒には、教育理念を実現するため、次のような行事や学習をしています。

授業では、中学・高校とも「生き方」の時間で、お釈迦様をはじめとする人々の生涯や教え・世の中のすがたなどを通して、自分自身の生き方を見つめて、自己の生き方に反映できるような指導をします。また、この時間に坐禅や写経の実習を行うこともあります。

行事では、隔週月曜日に全校朝礼を行っていますが、その時に壇上の仏壇に向かって合掌・拝礼をします。また、お釈迦様をはじめとする人々の誕生日やお亡くなりになった日、精霊祭(お盆)、お釈迦様がお悟りになった日に全生徒が集まり、校長先生の法話を聞きます。このとき「般若心経」などのお経を唱えます。
中学3年生では、曹洞宗の大本山永平寺で一泊参禅を体験します(永平寺・広島修学旅行)。高校3年生では、曹洞宗のもう一つの大本山である總持寺で一泊参禅を行います。これらの参禅体験を通して禅の世界に触れ、自己の生活を省みるきっかけとしています。なお、總持寺には、入学して半年経った中学1年生の秋にも日帰りで参拝します。また、希望者だけですが、12月1日から8日まで学園の体育館アリーナを使って、早朝坐禅を行います。この行事は、お釈迦様がお悟りになった日を記念して行うもので、例年毎日約500人〜600人ほどの生徒が参加しています。また、年間を通して、毎週金曜日・土曜日の早朝に有志の諸君・教職員による坐禅会が行われています。

 

■クラス編成は、中学1年より、入学試験の成績とクラス分け参考学力テストの結果によって、学力均等の4クラスと、東京大学を目指す特進クラス1クラスの計5クラス編成となっています。

特進クラスは固定的なものではなく、1年間の成績によって、必要に応じて編成替えを行い、4年生(高1)までは、知識を総合的な教養にまで高めるハイレベル授業を展開しています。
他の4クラスは、国公立大学、難関私立大学を目指し、じっくりと着実に力をつける、きめ細かな指導を行います。5・6年では、特進クラスは文系と理系に別れ、東京大学に向けた授業をすすめます。他の4クラスは5年時で文理に、6年時には国公立・私立などの志望校別のコースに分かれ、現役合格を目指した無駄のないきめ細かで、かつ高水準高密度な指導を展開しています。

 

■平成23年度中学入試結果
◇志願者数
第1次 257名(H22年度  239名、H21年度  263名)
第2次 694名(H22年度  676名、H21年度  705名)
第3次 650名(H22年度  585名、H21年度  540名)
3回分合計 1601名(H22年度 1500名、H21年度 1508名) 昨年度より、全ての回で増加した。

 

◇受験者数
第1次 233名(H22年度  225名、H21年度  235名)
第2次 531名(H22年度  550名、H21年度  566名)
第3次 359名(H22年度  311名、H21年度  310名)
3回分合計 1123名(H22年度 1086名、H21年度 1111名) 昨年度より、第2次は減少、第1次、第3次は増加した。

 

◇合格者数
第1次  77名(H22年度   76名、H21年度   77名)
第2次 291名(H22年度  292名、H21年度  279名)
第3次  96名(H22年度  100名、H21年度   97名)
3回分合計 464名(H22年度  468名、H21年度  453名) ほぼ昨年度並だった。
特待生(入学者数) 4名(合格者数は25名)(H22年度2名、H21年度 2名)


◇合格最低点(300点満点)
第1次 183点(61.0%)(H22年度 200点(57.1%))
第2次 174点(58.0%)(H22年度 210点(60.0%))
第3次 170点(56.6%)(H22年度 179点(51.1%))
※ H22年度までは、350点満点

 

◇受験者平均点(国語100点、算数100点、社会50点、理科50点)
第1次 国語54.7点、算数47.8点、社会29.8点、理科32.5点
第2次 国語55.7点、算数58.0点、社会30.0点、理科32.3点
第3次 国語52.7点、算数41.5点、社会33.7点、理科20.5点

 

◇合格者平均点(国語100点、算数100点、社会50点、理科50点)
第1次 国語63.6点、算数63.5点、社会34.5点、理科36.9点
第2次 国語62.6点、算数69.7点、社会32.4点、理科37.3点
第3次 国語60.8点、算数63.3点、社会38.4点、理科26.3点
※ H22年度までは、国語100点、算数120点、社会65点、理科65点

 

第3次の合格者のうち31名は、第1次または第2次の不合格者。
4教科の総合点で合否を判定する。第3次で理科が11点で合格した受験生がいた。 複数回受験者をボーダーで優遇する。

 

■平成24年度中学入試について
◇変更点
特に変更なし。
・試験時間・問題のレベル等は、変更なし。
・各教科の出題傾向は、全体的に例年と同じで、1次試験〜3次試験の問題の難易度は、ほぼ同じ。内容は、小学校で学習する基礎学カを問う問題を中心にし、それに応用力・思考力を加え、いわゆる難問・奇問は出題しないように心掛けている。
正答率50%以上の問題を正確に解けるようにしてほしい。昨年度の入試問題の正答率は ホームページ に掲載されている。

 

○国語 50分100点
文芸的文章と説明的文章の大問2題で構成している。
それぞれ文章の核となる部分についての設問(記述で、心情や理由の説明など)や漢字の書き取り・語句の意味・語句の抜き出し・指示語の内容などを出題している。
正答率50%以上の問題は、間違えてはいけない問題で、合否を分けた問題は、正答率が10%以上50%程度の問題といえる。

 

○算数 60分100点
大問6題で構成している。
大問1は、四則計算やいわゆる1行問題で、ミスをしないでしっかり得点する問題。
大問2〜4は、解答のみの客観問題で取りこぼしのないよう解答してほしい問題。
大問5・6は、記述問題で、部分点もあるので、大問1〜4を解答してから、じっくり考えて解いてほしい。
たった1問を偶然解けるよりも、中学入試の定番的な問題を、きちんと解けることが大切。

 

○理科 30分50点
大問4題で構成している。
1次試験〜3次試験まで、物理・化学・生物・地学の4分野から1題ずつ出題する。ただし、地学分野の配点は他分野に比べ若干少なくなっている。
観察や実験をもとに考察する問題、原理や与えられた条件をもとにした計算問題は必ず出題している。基本的な知識の定着だけでなく、練習問題を通して普段から思考力を養うことが大切。また、実験方法はその理由を理解するなど、単なる暗記にとどめない学習を心掛けてほしい。

 

○社会 30分50点
大問3題で構成する予定。
1次試験〜3次試験まで、地理的分野(1題)・歴史的分野(1題)・公民的分野(1題)で、設問数は40程度と予想される。
出題にあたっては、20字〜30字程度の記述式の問題や地理・歴史・公民的分野の融合問題を取り入れている。
地理的な分野では、基本的な事項を万全にし、過去の例だが、人口や環境問題・食料自給率などのテーマ問題にも注意をすることが必要。
歴史的分野では、古代〜近現代までの通史を満遍なく学習し、写真・年表・地図などの資料を使った問題に慣れることが必要。
公民的分野では、国内外を通じた国際社会の結びつきや政治・憲法・時事間題など幅広い学習が求められている。


■平成23年度大学入試結果(合格者数)
◇国公立大・・・68名(現役57名)(H22年度 66名、H21年度 48名)
ここ数年、国立大の合格者数が増加している。  東京大7名、東京工業大2名、一橋大5名、東京外大1名、東京藝大1名、東京農工大2名、電通大4名、横浜国立大13名、千葉大1名、埼玉大3名、筑波大2名、北海道大1名、東北大1名、大阪大5名、首都大東京4名、防衛医大4名、防衛大4名 等

 

◇私立大
早慶上智・・・189名(現役166名)(H22年度 194名、H21年度 141名)
ここ数年、早慶上智全ての大学の合格者数が増加している。
早稲田大84名、慶應義塾大63名、上智大42名、東京理科大98名 明治大80名、青山学院大21名、立教大44名、中央大53名、法政大25名、学習院大14名 等

卒業生数188名(H22年度 211名、H21年度 227名)

 

情報協力: エクセレントゼミナール (柏駅から徒歩4分)

 

 

 

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