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あさの ちゅうがっこう

浅野中学校

私立   浅野中学校の情報は中学受験わかばナビ


浅野中学校の基本情報

  • 住所: 〒221-0012 神奈川県横浜市神奈川区子安台1-3-1
  • TEL: 045-421-3281
  • アクセス:
    JR京浜東北線「新子安」・京急本線「京急新子安」徒歩8分
  • 生徒数: 約820名
  • HP: http://www.asano.ed.jp/
  • 参考偏差値: こちら

初年度に掛かる経費
授業料 420,000円
入学金 200,000円
諸経費 525,100円
初年度必要金額 約1,145,100円



最新情報

・説明会レポートは こちら

・大学合格実績は こちら

 


学校について
創立

英語教育

併設高校の大学合格進学実績

高校募集

学校について
入試 難易度

入試 科目

面接

調査書 提出



備 考

■英語:
・中2で中学で学習する内容を終了。中3からは読解を学ぶ。
・中学で英検準2級取得が目標
・小テストでは合格点に達するまで追試を実施
・ネイティブ教員による英会話授業

 

■募集
・中学募集: 270名
※国語・算数(各50分120点)、 理科・社会(各40分80点)

2011年  志願者1979名  受験者1684名  合格者655名  実質倍率2.57倍
2010年  志願者2150名  受験者1807名  合格者646名  実質倍率2.80倍
2009年  志願者2153名  受験者1769名  合格者638名  実質倍率2.77倍
2008年  志願者2228名  受験者1730名  合格者648名  実質倍率2.67倍

 

・高校募集: なし

 

■併設学校
浅野高等学校


併設高校の大学合格実績 上位校

慶応大、早大、東京理大、明治大、東京工大、立教大、中央大、東大、日本大、東北大、上智大 青山学院大学、一橋大、京大、東京都市大、千葉大 など


併願中学校例

聖光学院中、駒場東邦中、栄光学園中、芝中、市川中、サレジオ学院中、逗子開成中、鎌倉学園中、桐光学園中、 世田谷学園中、桐蔭学園中(中等)、函館ラ・サール中  など



 

 

 




理念・教育の特長

教育方針

■教育方針
自主独立の精神、義務と責任の自覚、高い品位と豊かな情操を具えた、心身共に健康で、創造的な能力を持つ、逞しい人間の育成に努める。

 

■建学の精神を礎に
本校の校訓は、創立者浅野總一郎の失敗と成功の波乱万丈の生き方に基づいた「九転十起」と、クリスチャンであった初代校長水崎基一先生の精神を基にした「愛と和」です。現在14000名を超える卒業生が社会で活躍していますが、その活力の源は、在学中暗黙のうちに建学の精神の共有によって培われた(浅野魂)にあります。学校は、生徒が社会で活躍するための人間づくりとその鍛練の場という基本に立って、市との指導に取り組んでいきます。


概 要

    本校は1920(大正9)年、実業家・浅野總一郎翁によって創立された。当初はアメリカのゲイリー・システムという勤労主義を導入し、学内の一角に設けられた工場による科学技術教育と実用的な語学教育を特色としていた。
    戦後まもなく中高一貫体制を確立し、70年代から進学実績を飛躍的に伸ばし、現在では神奈川県有数の男子進学校として高い評価を得ている。
    広大な校地の半分が通称「銅像山」の森林という恵まれた自然環境と、95年に完成したばかりの新校舎をはじめとする充実した教育施設の中で、生徒たちは明 るく自由な学園生活を送っている。
    毎日の教科の学習に、学校行事に、部活動に、積極的に取り組みながら、一人ひとりが持つ能力・適性を発見し、それを高め、深めていく姿勢を身につけるよう日々精進を重ねている。

     


    教育の特色 

    ○教育の特色

    @希望大学への進学を実現するための6ヵ年カリキュラムです。

    全教科ともに中学1年から高校3年までの6ヵ年を見通してカリキュラムを構成しています。生徒全員の大学進学を前提としているため、授業は大学受験と関連 した内容ならびに時間配当になっています。

    各教科いずれも中学1、2年次の段階では基礎力を身につけ、体育の授業を通して基礎体力を養いつつ中学校の学習 内容を履修します。英語、数学、理科などの教科では中学3年の段階で高校の教材に入っていきます。これは、高校二年次からの希望進路に応じた授業体系に移行するためで、中学からオリジナルテキストの導入や中身の濃い授業で指導にあたり、進度をあげることを実現しています。

     

    A授業を基本にした効率的な指導を徹底しています。

    本校は何よりも日常の授業を第一に考えています。日ごろから予習・復習の学習習慣を身につける指導を入学当初の早い段階から徹底しています。

    クラブ活動へ の参加率が非常に高く、勉強とクラブ活動を両立させるためにも授業に集中することはとても大切です。さらに授業をしっかり理解するために補習や追試、夏の 講習などで全体の底上げを図っています。

     

    B実績に裏づけされたオリジナルテキストで成果をあげています。

    本校は理数系大学・学部への進学希望者が多く、高校一年次の数学は1クラスを2つに分級して、きめ細かい指導を行い、生徒全員に目が届くような授業体制をとっています。

    高校二年次からは志望に応じてクラスが分かれるとともに、時間割も進路に応じた内容になっていきます。オリジナルのテキストやプリントを使用して、長年のノウハウと実績に裏付けされた授業展開を行い、生徒の理解度、学力向上において大きな成果をあげています。


    〇勉強の本義 ― 学力養成と人間形成
    生徒諸君は全員が大学への進学を希望しています。6年後の大学合格を目指して日々勉学に励んでいますが、それはけっして自分の成績を上げるためだけではありません。
    勉強は、生徒一人ひとりが社会に出て自己の個性や適性を十分に発揮できるよう、人間形成・自己形成のためにあるのです。
    そこで本校は、自律心を養い、自分のことは自分でできるようにする自己管理(時間の使い方や学習習慣の確立など)の指導を大切にしていきます。

     

    〇豊かな人間関係の中で
    本校は、人と人とのつながりを大切にする学校です。生徒同士の友人関係はもちろんですが、クラブ活動における先輩・後輩の関係、生徒と教職員との厳しくも心温かい人間関係、これらは本校の歴史と伝統のなかで築き上げられたものです。また三位一体となって学校を支えてくださるPTA組織、同窓会や卒業したご父母の組織(賛助会)の協力、こうした物心両面の支えがある中で、生徒諸君は今、元気にのびのびと学校生活を送っています。

     

     

    ○学校の特色

    〇6年間を3期に分けた一貫教育
    本校では、中学1年・2年生を「形成期」とし、友達づくりや基本的な生活・勉強の習慣を身につけさせる時期、中学3年・高校一年を「発展期」とし、社会に目を向けさせながら自分発見の学びの時期、高校二年・三年を「完成期」とし、自分の目標を見つけそれをどう実現して行くかを主体的に考えさせる時期、の3期に分け、それに沿ったカリキュラムを組み、大学受験に取り組ませています。

     

    〇クラブ活動の奨励
    勉強は教室のなかだけではありません。学校全体が人間形成の場であり、その意味でもクラブ活動を奨励しています。
    クラブ活動に一生懸命取り組んでいる生徒が、現役で難関校へ進学していくケースが多く見られます。6年間の貴重な青春期に体を動かしたり、友情を育んだり、ひとつの目標に向かって努力する素晴らしさを経験してほしいと願っています。

     

    〇コミュニケーションを大切に
    本校のすべての教職員が一人ひとりの生徒を見守っています。
    教職員は気づいたことがあればすぐ声をかける、あるいは、生徒も何かあれば相談できるという校風が綿々と受け継がれており、職員室や校長室はいつでも生徒が相談に来られるようにオープンにしています。また、こうした生徒との関わりを大切にする本校の姿勢は高い専任率にも現れています。

     


教科の特長

国 語

中学1年では週5時間の授業を2人の教員が分担して担当します。1人が講読分野、1人が文法分野の担当です。
講読分野は現代文が中心ですが、初歩的な漢文の時間も必ず確保します。現代文は「何年生で何を読む」ということが厳密には決められない分野です。易しい文章を難しく教えることも、難しい文章を易しく教えることもできるからです。浅野の生徒諸君には、大人が読むような「難しい文章」に挑戦してほしいと思っています。背伸びをしたがる中学時代には、実はそれがふさわしいのではないかと考えます。
文法分野では口語文法を早めに終え、文語文法に入ります。中学の検定教科書なら現代語訳がついている古文を、原文のみで読めるレベルを目指します。
なお、漢字検定を学校全体で受験し、中学卒業までに準2級を取得することを目標にしています。。

 

 

国語科書写

中学1年生は週1時間、毛筆を中心にして楷書・行書・漢字かな交じり文を学びます。  
中学2・3年生は年間10時間、硬筆と毛筆で、詩や俳句などの作品も作ります。  
心がけてほしいことや授業で指導していることは、次のようなことです。 手本をしっかり見て、全体像をとらえ、細部まで気を配って書く。 正しい筆遣いを身につけ、美しい線で、形良い文字を書く。 用具、用材について学び、それぞれの特徴を生かす。
漢字の字源を学ぶなど、いろいろな文字に対する関心や理解を深める。 好きな言葉や詩などを毛筆で工夫して表現する。

 

 

 

 

数 学

浅野中学校の数学は、代数(数量編)と幾何(図形編)の2つの分野から構成されており、中学1年では代数を週3時間、幾何を週2時間学習します。
中学2年では、さらに週1時間、演習中心の授業が加わります。 中学校で学ぶ内容は、高等学校で学ぶ数学の基礎となる大切な部分ですから、オリジナルテキストを用いた授業で、まず「わかる」数学を、そしてテキストに沿った、練習量の多い問題集を解くことで、「できる」数学を目指します。  
理解度の確認テストを行い、合格点に達しない生徒、学習の遅れがちな生徒に対しては、適宜「追試」、「補習」を行い、つまずきを引きずってしまうことのないよう指導しています。

 


理 科

『君たちは、テレビや新聞・インターネットなどで、花や草木のきれいさ、宇宙の大きさ、台風や地震の恐ろしさ、など・・・いろいろな現象を見ていると思います。』  
最近では、地球温暖化が問題になっています。世界各国の科学者たちが協力して、今後起こりうる地球の変化を研究しています。  
理科では、そうしたことをただ知るだけでなく、その「しくみ」を学びます。  
中学では、いろいろな現象を理科の目で見ることからはじめ、基礎的な考え方や言葉、記号などを学びます。  
理科は、大きく分けて「物理」「化学」「生物」「地学」という4つの分野があります。  
君たちは入学後、すべての分野について勉強することになりますが、高校では、君たちが選ぶ将来にあわせて、その中の1つ、または2つを選択してより深く勉強します。  
理科を学ぶことで、少し違う目で“世界”を見てほしいと思います。

 

 


英 語

英語は初めて学ぶという人も多く、不安を感じているかもしれませんが、心配はいりません。アルファベットの書き方からひとつひとつ丁寧に教えます。中学1年では週に6時間英語の授業があり、そのうち5時間を日本人の教員2人が分担して、1時間をネイティブの教員が、それぞれ教えます。
六年後の大学入試に向けて文法をしっかり固めていくことが中心になりますが、英語を聴いたり話したりする機会も大切にしています。
中学2年終了時までに中学校の内容をほぼ終了し、中学3年からは高等学校の内容にも入っていきます。
一番大事なことは毎日の学習を欠かさないことです。最初につまずくと後々まで大きく影響してしまう教科ですから、担当教員の指示にしたがって毎日しっかり学習する習慣をつけてください。

 

 

総 合

最近よく、今の日本の小中学生の表現力・読解力が弱くなった、国語力を高めなくてはいけない、という新聞や雑誌の記事を目にします。実は私は必ずしもそうだとは思っていないのですが、ただ、学校生活で生徒諸君とふれあう時や国語の授業の折には、言葉足らず、言葉の幼さを感じることが確かに多くなりました。表現と言っても、文章だけではなく、言葉(会話)や身振りもありますし、絵や音楽やダンスなどで自分を伝えようとする場合もあります。つまり、表現とは人によって場合によって多様で自由なものだと思うのですが、人と人との交流や学校の授業では、一方的で奔放な自己表現だけではない、相手や先生の言うことを正しく理解し、また自分の言いたいことを正しく理解させることが重要になってきます。この交流関係では、表現はただ自分勝手に(相手が自分を理解すべきだ)では済みません。人と人とを結び付けるカギはやはり「言葉」です。そして、「言葉」は人間の大きな特性ですし、我々は「言葉」で思考しています。
”総合的な学習”の時間では、その「言葉」を中心とした表現のしかたを、さらには人の表現するものを正しく読み抜いて読み取る練習をします。時間が許せば、作文やスピーチでの自己表現だけではなく、この先、国語の授業でも必要になってくる解答表現のしかたについてもやりたいと考えています。。



学校トピック

浅野中学校 トピック

  • クラブ数は約30。 活動は週3回以上
  • 高2からコース選択制
  • 昼食はお弁当持参。軽食の購入が可能。
  • 特待生制度あり

Q&A

(説明会資料から)

 

◆第一部  阿部校長に聞く

Q  今年から校長先生が代られて、学校の教育方針も変わるのですか?
A  いいえ、基本は変りません。石橋元学校長、淡路前学校長が常々お話ししてきた「各駅停車」「文武両道」という学園の基本の姿勢を踏襲します。加えて生徒諸君に浅野という社会の一員としての「気遣いやマナー」を身につけてほしいと思います。そのほか、カリキュラムにしても学校行事にしても、ああもしたいこうもしたいという夢はありますが、それらは今後先生方と話し合っていきたいと考えています。

Q  その教育方針についてもう少し詳しく教えてください。
A  本校は全員が大学進学をめざす進学校です。しかし、ただ大学に入ればいいというのではなく、将来何をやりたいのか、そのためにはどういう学部を選び、どの大学に行くのかという目的意識を明らかにした大学受験をしてほしい。誤解を恐れずに言えば、大学へ行くしか能のない受験生にはなるなということです。そのためには、中学・高校という12歳から18歳までの多感な青春の6年間をただ狭義だけに終始するのではなく、クラブ活動や学校行事にも積極的に参画して、その中でを見つけだしてほしい、ということです。
  勉強には広義の勉強 と狭義の勉強 とがあります。学校では、充実したカリキュラムや教材に基づいた勉強を重視するのはもちろんですが、そうした教室で行う狭義の勉強だけでなく、集団の中での自分を知ること、友人・先輩・後輩などの人間関係、美しい自然への感動、文化や芸術・社会問題への興味、といった広義の勉強を、多彩な学校行事や毎日のクラブ活動を通じて、生徒諸君に主体的に行ってほしいと願っているのです。これが浅野が学校行事やクラブ活動を重視するゆえんです。これらは生徒諸君が自分の生き方や人生のモチベーション(動機づけ)を見つけ得る恰好の場であるはずです。そしてでき得るならば、現行の学校行事やクラブ活動に加えて、学校独自の工夫や取り組みを考えたいと思っています。また、狭義の勉強でも、「勉強をしなさい」と言うだけではなく、勉強のモチベーションを重視しています。ただ答の出し方を教えるのではなく、勉強の仕方・方法を繰り返し教えます。
浅野では、まず「生き方のモチベーション」「勉強のモチベーション」を生徒たちに見つけさせることが第一にあり、大学受験はその延長上にあるものと考えているのです。  

Q  それは、最近どこの私立中学でも掲げている 人間教育と心の教育どう違うのですか?
A   人間教育とか心の教育 とかを区別して言うのは本来おかしいことでしょう。学校という場は、その建学の精神や設立の趣旨は異なっても、生徒たちの学力をつけることと同時に人としての「心の教育」をするのは当然のことだと思います。確かにかつてはその学校の方針として大学進学実績だけを強調する学校があり、それへの反動として言い始められたと同時に、時代の価値観の変化に対応したということでしょうが、浅野は戦前からバンカラな旧制中学風の自由な校風があり、それが形を変えて現在まで脈々と受け継がれて、自然と人間教育とか心の教育 となっているのであり、90年の伝統の上に作られた校風なのです。

Q  阿部先生が新校長先生として付け加えられることはありますか?
A  ます第一に、浅野に入学してくる生徒諸君はみな非常に高い能力を持っています。それを早くから発揮する生徒もいれば遅咲きの生徒もいる、勉強の面で発揮する生徒もいれば、クラブ活動や趣味の分野で発揮する生徒もいる、浅野はそういう生徒すべてを認めている学校で、それが浅野の伸びやかな校風を生み出しているものと確信しています。しかし、その自分の能力に気づかないまま6年間を過ごしてしまう人が中にはいます。そこで、生徒諸君にお願いしたいことは、常に自分を省察しながら、いい点を認め、悪い点は素直に改めつつ、確かな <自分> を持つこと。あらゆることに興味や問題意識を持ち、問題解決を人任せにせず、自分で解決するよう努力する姿勢を身につけてください。人からの指示や答え待ちはやめる、そうすれば、その能力はさらに磨かれ高められるはずです。 次に生徒諸君には人間関係において確かな心構えを持ってほしいということ。すでに生徒諸君は日常的に家庭や地域を離れて多くの人と接する社会の一員です。人間は、人との関係でその距離を意識することで初めて自分を知って成長することかできるのです。いつまでも我を張り、わがままな自己主張や権利ばかりを主張することは許されません。権利の裏には常に義務があるのだということを知ってください。社会や組織の一員になる要締は権利意識を半減して自分の義務を問うことであり、正しい自己主張は必要ですが、人への気遣いを忘れず、自分を抑える謙虚さが何より必要です。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」(三浦哲郎『ユタとふしぎな仲間たち』)なのです。さらに人との結びつきのカギは「言葉」です。理由はいくつか臆測はできますが、最近の若者は言葉が足りない者が多い。日常会話自体もそうなのですが、挨拶、お礼、謝罪の言葉も出てこない。それらは最低限必要なものですし、まず「言葉」は人との関係を成り立たせる潤滑油だということを知ってください。 浅野は自由な学校です。ただし自由は放縦やわがままの許容ではありません。自覚と節度に裏打ちされた自由、これこそが浅野の90年の歴史で培われた精神であると確信しています。

Q  浅野は「面倒見のよい学校」と言われていますが、その内容について教えてください。
A  まず誤解していただきたくないことは、面倒見がいいとは(入学した当初はそうしますが)、生徒に対して手とり足とりして全てをやってあげることではありません。生徒諸君が自立して物事を考え行えるように手助けすることです。 その要点は、生徒一人ひとりを教師全員で見つめて指導する、ということです。たとえば、ある生徒が学習面のことや生活面の悩みを持っていて指導の必要が生じたとき、担任ひとりだけではなく、学年の他の5人の先生が協力し、さらには教科担当の先生が相談に乗り、さらに中学・高校全体を大局的に把握する部署である中学部長・高校部長がアドバイスする、という形が確立されていて、客観的で的確な判断を下せるようにしています。また、問題解決のためにご家庭と密に連絡を取らせていただくこともあります。 1クラス45人の6クラス、270人の生徒をお預かりしていますが、生徒一人ひとりがその考え方、希望、性格も違うわけですから一律の指導ではなく、学年や担任は必要と思われる生徒の面接指導を日常的に行っています。各学年のフロアの中央にある学年ごとの控室(小職員室)はいつも開放されており、休み時間や放課後は生徒諸君が勉強や生活面の質問や相談に自由に入ることができます。浅野は学校の方針の型に生徒諸君をはめ込む堅構造の学校ではありません。むしろ柔構造の学校であり、その柔軟性が浅野のもう一つの特色であると自負しています。 Q  どのような人間を育てようとしているのですか? A 当たり前のことを当たり前にできる人になってほしいと考えます。先に述べたことの繰り返しになりますが、挨拶をする、他人への思いやりを忘れない、時間や約束を守る、こうした人間として当たり前のことができない若い人が増えている昨今、当たり前のことをすることを教え続けていかなくてはなりません。そうした良識に加えて、困難を乗り切る強い意志や我慢強さ、物事に感動し心をうち震わせることのできるしなやかな心・・・。それらの上に多くの知識や学力を持つことによって初めて真の「教養」が身に付くことに気づいてほしいのです。

◆第二部  学校生活について
@ 学習について
Q  勉強についていけるか心配です。   
A  心配はいりません。授業の進度は確かに速いと思いますが、英語と数学の授業時間数を増やし、生徒が授業内容を十分に理解しているか、小テストなどで確かめながら、授業を進めます。さらに、理解が不十分な生徒には、教科担当教員と担任が協力し、面接、追試や補習などで、きめ細かく対応しています。  

Q  入学後、塾や予備校の必要がありますか。
A  必要ないと思います。密度の濃い学校の授業を中心に据えて、予習と復習を重ねることで充分です。授業中心の勉強が何より大切なので、それが習慣となるまで、繰り返し指導しています。

Q  学習内容が高度だと聞いていますが、どのように指導されていますか。
A  確かに、精選された、質の高い自主教材をふんだんに使っての授業が進められていますが、それは、生徒の高い学習意欲に応えるためのものです。また、教科授業数を標準時間数より多くし、丁寧に指導していますので、質が高くても生徒はついてきています。

Q  英数クラスについて
A  中学3年と高校一年にだけ、英語と数学の2教科の成績による「英数クラス」を1クラス設置し、生徒が勉強する励みとしています。「英数クラス」と他のクラスの教材・進度・定期試験問題は同じです。高校二年からは、コース制になりますが、理系コースのみ1クラス理系選抜クラスが設置されます。

Q  その他
A1 家庭学習の習慣をつけ、理解を深めるために、中学1年でも宿題がかなりあります。
A2 理解や定着が不十分な生徒には、追試、補習、夏季講習の出席が指名されます。
A3 高校一年の数学Bは、1クラスを、出席番号順で2つ(22〜23人ずつ)に分け、少人数での分級授業を実施しています。
A4 身体的な事情や宗教上の理由で格技や体育の授業に差し支えがある生徒には、特別な配慮をしています。
A5 中学1年、2年、3年ともに1時間ずつ英会話の授業を置きます。中学3年間連続して英会話の授業を置き、系統的に英会話を学ばせています。また、高校三年には、ネイティブの教員による作文の指導を中心とした授業を1時間置いています。

 

Aクラブ活動について
Q  クラブ活動をなぜ大切と考えているのですか。   
A  自分が選んだクラブで、創作する楽しさ、高度な知識と技術を学び、練習を積み重ね、技を競い合う緊張感と達成感などを仲間と共有する経験は生涯の財産となります。そこで培われた友人関係は、卒業しても長く続きます。また、上下の学年と安心して交流できる場としてのクラブ活動の価値もますます高まっていますので、大切だと考えています。  

Q  クラブ活動と勉強は両立していますか。
A  多くの生徒が両立させています。授業と学校行事を優先させ、下校時刻(夏6時、冬5時半)を厳守させ、原則として朝に練習はさせないなど、両立し易い条件で活動しているからでもあります。また、クラブの先輩の多くが大学に合格していく姿を見て、後輩の部員が「大変さに負けずに両立させよう」と励まされ、勉強するようになるので、どのクラブでも両立が伝統となっています。

Q  強制加入ではないのに、上級生まで、クラブの加入率が高いのはなぜですか。
A  「勉強と両立させる」というクラブの伝統が根本にあります。同時にクラブの雰囲気の良さも大きい理由です。例えば、上級生と顧問が、中学1年生もどんどん参加できる練習を組むので、どのクラブもとても明るい雰囲気です。1年生は玉拾いという練習では、クラブの雰囲気は暗くなってしまいます。 さらに、クラブ数(運動系17部、文化系13部)が多いことも加入率を高くしています。

Q  息子は運動が得意ではないので心配ですが。
A  運動系では、各人の運動レベルに応じた練習にしているので、安心してください。また、文化系クラブの加入者も多く、多彩で、活発な活動を繰り広げています。

Q  クラブに入っていない生徒はいますか。
A  中学でクラブに入っていない生徒は極めて少なく、平均すると96〜97%くらいの生徒がクラブに入っています。高校生になると未加入者が増えてきます。 その理由は、生徒会役員や文化祭・体育祭の実行委員となる生徒、自分の興味や趣味を大切にして感性を磨く生徒、重心を勉強に移す生徒など、多様です。クラブに入っていない生徒も、勉強し、行事に参加し、豊かな学校生活を送っています。

Q  その他
A1 部員数が多いサッカー・野球・バスケットボール・ハンドボール・テニスなどは、中学と高校で、別々に練習しています。
A2 練習する日数は各クラブで異なります。多くのクラブは、週に2日から5日です。

 

B友達について
Q  中学に入るとどんな行事がありますか。また、その行事ではどんな点を大切にした指導をしていますか。   
A  何よりも、友達を増やせる機会となるように考えて、それぞれの行事を実施しています。中学1年の1学期を取り上げてみましょう。5月の校外研修でクラスの仲間と楽しく遊び、6月の中学スポーツ大会でクラスの団結を深め、8月の林間学校では親元から離れ、友と生活する楽しさの中で集団のルールを学びます。行事で友人が増えるように指導しています。  

Q  いじめや不登校などはありますか。
A  ごくまれにはあります。問題が起きた場合には、当事者の話をよく聞き、保護者にしっかり理解していただきながら、学年の担任全員で丁寧に指導します。いじめや暴力は絶対に認めない厳しい姿勢で臨んでいます。

Q  カウンセラーはいますか。
A  現在、専門のカウンセラーがおりますが、完全予約制となっております。

 

C進学について
Q  高校二年の「コース」を教えてください。   
A  「文系」と「理系」の2コースがあります。どちらのコースに進むのかは、生徒の希望に即して面接を行って決めていきます。ここ数年を平均すると、文系と理系の比率は学年6クラスで2.5クラス:3.5クラス程度になっています。  

Q  高校三年の「コース」も教えてください。
A  高校三年では、理系4クラス、文系3クラスの7クラス体制になります。理系は、@東大コース A難関国立理系コース B国立理系コース の3コース。文系は、@東大コース A国立文系コース(数学選択の私立文系を含む)、B私立文系コース の3コースに分かれます。コースを決めるのは、本人の志望校を確認したうえで、志望するコースの学習に適合できるかどうかを個人面談で十分に話し合い、慎重に判断していきます。それぞれのコースでは志望大学に合わせた、密度の濃い授業を計画していますので、個々の生徒の到達度を十分に考慮したうえでのコース選択を行っています。

Q  その他
A1 国立・私立大学ともに、難関大学を志望する生徒が増えています。その中で、多くの生徒が希望する大学に進みます。
A2 受験大学は、本人の希望で決めています。
A3 中学3年生から進路・職業に関する講演会や説明会を行ない、進路について考える機会を作っています。

 

D家族と学校の絆について
Q  家庭と学校の絆について、どのように考えていますか。
A  思春期の時期の生徒を育てるときに、本校は家庭との密な連絡が大切だと考えていますので、年間行事として、学級集会を4回、学年父母集会を1回、個人面談を11月に実施します。他に、クラブの父母会やクラス単位での父母交流会が持たれることもあります。そこでは、学習面・生活面・友人関係などに保護者と教員とが共通の理解を持ち、生徒の成長と変化への認識を深めるように努めています。

 

E卒業生の支援について
Q  “浅野ネット”とはどのようなものですか。   
A  30歳代から50歳代の卒業生が中心となり、後輩である在校生のために役立ちたいと作られた会の名前です。創立以来、1万5千名余が本校から巣立ち、社会で活躍しています。“浅野ネット”は、その卒業生たちが実社会で経験していることを、「生きた教材」として後輩たちに提供したいと作られました。多方面で活躍している先輩たちが、毎年、中学3年から始まる進路講演会で、自分の生き方・職業観・職場での苦労を、熱い思いを込めて語っています。

 

◆第三部   その他の項目について

Q  繰り上げ合格について
A  2月4日の入学手続きおよびその後の定着状況により、繰り上げ合格を出すかを決めますので、繰り上げ合格の人数は年により変わります。また、繰り上げ合格となった方には、記入いただいた番号の電話に、2月4日以降に連絡いたします。その際、不在でも、順番を飛ばすことはありません。

Q  学校は5日制ですか、6日制ですか。
A  本校は、月曜日から土曜日までの6日制で、週34時間の授業を組んでいます。

Q  遠距離の通学について
A  なかには千葉県、静岡県から通学する生徒や、神奈川県や東京都からでも、1時間半以上かけて通学している生徒もおります。

Q  復学・編入について
A1 保護者の転勤等による転校後、中学校への復学は原則として認めています。本校に在籍している生徒が親の転勤などの理由で、他の学校へ出た場合、浅野に戻ることができます。
A2 他校からの編入試験は実施していません。

Q  留学・ホームステイについて
A1 高校の長期留学は、現状では、休学扱いとしています。
A2 学校としてのホームステイは実施していません。夏休みなどに、ホームステイを個人でしている中学3年生や高校一年生も多いようです。

Q  昼食について
A  食堂はありませんが、昼食用に、弁当(400円1メニュー)の販売があり、パン・牛乳または缶・ペットボトル飲料なども購買部で購入できます。



代表的な行事・修学旅行

・オリエンテーション
・スポーツ大会
・林間学校
・文化祭
・修学旅行(研修旅行)  中3・・・京都・奈良   高2・・・九州


 

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