【豊島岡女子学園中学校 説明会レポート】　私立中学校　説明会レポート　

日時：　2011年9月15日

■豊島岡女子学園中学校は、豊島区東池袋にある女子の中高一貫校です。豊島岡女子学園は、１８９２年に旧加賀藩士夫人の河村常先生ら４人の女性による女子裁縫専門学校の開校に始まります。
読み・書き・算盤のほか礼儀作法を教え、教育方針は日本古来の伝統的な倫理道徳を規範としていました。現在も、「道義実践・勤勉努力・一能専念」という教育方針を掲げ、道義すなわち人として踏み行なうべき正しい道、優しさと思いやりの心を教えています。また特色ある教育として、毎朝授業前五分間の運針、そして躾教育として和室・洋室での礼法があります。

■平成２３年度中学入試結果
◇志願者数
１回　２／２　１１１８名（Ｈ２２年度　１０６１名、Ｈ２１年度　９０４名）
２回　２／３　　９８９名（Ｈ２２年度　　９０９名、Ｈ２１年度　８６３名）
３回　２／４　　８０６名（Ｈ２２年度　　７３５名、Ｈ２１年度　７６６名）

◇受験者数
１回　２／２　１０３７名（Ｈ２２年度　９７８名、Ｈ２１年度　８１６名）
２回 ２／３　　５５５名（Ｈ２２年度　４９１名、Ｈ２１年度　５６５名）
３回　２／４　　５５８名（Ｈ２２年度　４８３名、Ｈ２１年度　５０４名）

◇合格者数
１回　２／２　３９２名（Ｈ２２年度　３９１名、Ｈ２１年度　２２８名）
２回　２／３　　５５名（Ｈ２２年度　　５０名、Ｈ２１年度　１０８名）
３回　２／４　　５８名（Ｈ２２年度　　５８名、Ｈ２１年度　　４９名）

◇繰上げ候補者数　
１回　２／２　２４名（Ｈ２２年度　１８名、Ｈ２１年度　１３名）
２回　２／３　　５名（Ｈ２２年度　　５名、Ｈ２１年度　１７名）
３回　２／４　１１名（Ｈ２２年度　１５名、Ｈ２１年度　　８名）

◇繰上げ合格者数　
１回　２／２　１０名（Ｈ２２年度　９名、Ｈ２１年度　５名）
２回　２／３　　５名（Ｈ２２年度　３名、Ｈ２１年度　５名）
３回　２／４　　９名（Ｈ２２年度　６名、Ｈ２１年度　５名）

◇入学者数　
１回　２／２　１７２名（Ｈ２２年度　１７３名、Ｈ２１年度　１６３名）　
２回　２／３　　４６名（Ｈ２２年度　　３７名、Ｈ２１年度　　６２名）　
３回　２／４　　５０名（Ｈ２２年度　　５４名、Ｈ２１年度　　３９名）

◇合格者最低点
１回　２１２点
２回　２１１点
３回　２０４点

◇受験者平均点（国語１００点、算数１００点、社会５０点、理科５０点、３００点満点）
１回　国語　６８．８点、算数　６３．１点、社会　３５．０点、理科　３３．６点　 ４科合計　２００．５点
２回　国語　５９．９点、算数　６１．２点、社会　２８．７点、理科　２６．０点　 ４科合計　１７５．８点
３回　国語　５９．８点、算数　５４．５点、社会　２９．４点、理科　２６．０点　 ４科合計　１６９．７点

◇合格者平均点（国語１００点、算数１００点、社会５０点、理科５０点、３００点満点）
１回　国語　７５．９点、算数　７６．０点、社会　３８．６点、理科　３８．１点　 ４科合計　２２８．５点　
２回　国語　６９．８点、算数　８２．１点、社会　３４．８点、理科　３３．９点　 ４科合計　２２０．６点　
３回　国語　７２．６点、算数　７１．７点、社会　３４．７点、理科　３５．１点　 ４科合計　２１４．１点

◇１回入試の併願校
Ｈ２３年度
受験者　桜蔭中２８％、女子学院中１９％
合格者　桜蔭中４９％、女子学院中２３％

Ｈ２２年度
受験者　桜蔭中２９％、女子学院中２１％
合格者　桜蔭中４９％、女子学院中２７％

Ｈ２１年度
受験者　桜蔭中２７％
合格者　桜蔭中５６％

■平成２４年度中学入試について
１回　２／２　１６０名募集　４科目
２回　２／３　　４０名募集　４科目
３回　２／４　　４０名募集　４科目

◇繰上げ合格について
合格発表と同時に発表（順位なし）
通知受取りの際、第一希望であれば申し出る
複数回実受験者を優先的に繰上げる

Ｈ２３年度
繰上げ合格候補者　４０名
繰上げ合格者　　　２４名（複数回受験者のみ繰り上がった）

■平成２３年度大学入試結果（合格者数）
◇国公立大１４６名（Ｈ２２年度　１４６名） 　
東京大１３名（１１名）、京都大１名（１名）、一橋大７名（６名）、東工大１１名（９名）、東京医科歯科大６名（５名）、東京外大４名（３名）、お茶の水女子大１１名（９名）、筑波大１２名（１０名）、千葉大１３名（９名）、首都大学東京６名（４名）、横浜市立大４名（２名）　等　（　）内は現役

◇私立大
早稲田大１７９名（１５３名）、慶應義塾大９６名（７６名）、上智大６９名（６１名）、東京理科大１３２名（１０８名）、明治大８５名（７５名）、青山学院大２２名（１７名）、立教大９３名（７５名）、中央大３４名（２６名）、法政大２４名（１９名）、学習院大２３名（１８名）　等　（　）内は現役

卒業生数３６２名

情報協力：　エクセレントゼミナール　（柏駅から徒歩4分）

豊島岡女子学園中学校・高等学校（塾の先生対象）説明会レポート

日時：Ｈ２２年９月１６日（木）10：30〜　　雨

参加者数：約１３０人

配布物：
説明会使用資料・募集要項・願書・中高一貫教育ガイド・高等学校ガイド・教育環境と施設設備・学校情報２０１１・平成２２年度入試問題・新豊ちゃん日記・参考資料

内容
◆10:30〜10：35
挨拶　　　教頭　小林博子先生
・昨年は新型インフルエンザで学校閉鎖の中、説明会が行われた。
・配布した資料の中身を確認してほしい。
〜理事長紹介〜

◆10：35〜10：55
建学の精神と特色ある教育　　　校長　二木謙一先生
・明治25年、川村常と2人の娘により創立され、昭和23年に池袋に移転し、豊島岡女子学園と校名を変更した。
・教育方針は『道義実践・勤勉努力・一能専念』
・毎朝8時15分から5分間、1ｍの布に運針を行っている。始業前の脳のウォーミングアップにもなる。毎朝続けることにより、基礎基本の大切さに気付く。
・礼法の授業は和室だけでなく、試食室を使って洋室でのマナーも学ぶ。
・運針と礼法が教育の柱である。 ・校長になって8年目だが、その前は大学の教員を40年やっていた。最近の学生は覇気がなくなったと感じていた。学力の向上だけでなく、企画力や行動力、コミュニケーション力をつける。
・学校生活が楽しく、充実したものになるよう努力しなければいけない。喜びと感動を与える教育を目指している。
・ギャラリーには生徒の優秀作品を展示している。また、華道部によって活けられた玄関の花は毎週写真を撮って、活けた生徒に渡している。このように、自分の存在を肯定されることにより、心が育まれる。
・喜びや感動により元気になり、次の目標が生まれる。
・独創的な中高一貫教育への取り組みとして、数学・理科・社会科で計８冊の副読本の出版を進行している。教員自身が熱中して指導する。その努力や熱意によって大学進学率もアップする。

◆10：55〜11：10
入試状況と平成23年度入試　　　副教頭　竹鼻志乃先生
○中学入試について
・1クラス44名の6クラス、担任・副担任制をとっている。
・併願校は桜蔭と女子学院が50％を占める。
・試験は国語と算数は各50分ずつ100点満点、社会と理科は合わせて50分、各50点満点。
・郵送での出願は1/20〜24日まで。追加出願は窓口でも受け付ける。
・繰上げ合格候補者は合格者と同時に発表する。第一希望なら申し出てほしい。
・点数が同じ場合、複数回受験している者を優先する。

○高校入試について
・昨年、135名募集から90名の2クラス分に減らした。高校1、2年は中学からの生徒と別クラスだが、3年で混ざる。ただし、クラブは一緒なので交流はある。
・併願校として日比谷、慶応、早稲田を受験し合格しても、当校に入学した生徒もいる。
・入試に関しては今年度と変わらない。
・公立校の合格発表日の12時までに入学辞退の申し出があった場合は、施設設備費13万円を返還する。

◆11：10〜11：25
進路・進学指導と大学合格状況　　　進路指導主任　十九浦理孝先生
・進学校だが、大学に受かればいいという訳ではない。
・高校1年の時点では、進学したい学部はまだ半分弱の生徒が決まっていない。高校3年の進学したい学部の上位は、理学・工学、医学部、法学、経済系。
・大学の学問に触れるため、大学の先生に講義に来てもらっている。中学生が参加できるものも随時開催している。
・東大や医学部合格者の卒業生によるプレゼンを行ったり、どの時期にどのような勉強をしたかのアンケートを書いてもらい参考にしている。
・授業プラス自学自習により学力向上を目指すが、中学1年生では1時間以上が75％、1時間未満は25％、学習時間が0時間は皆無である。これが高校3年生になると学習時間は非常に伸びる。
・高校2年から放課後に実力養成講座を行う。また、中学3年以上は長期休暇中に講座を行っている。高校3年の夏休みの講座は45講座あり、のべ1,700名の生徒が受けた。
・大学入試センター試験は98％が受験する。
・行きたい大学に現役で合格できるよう指導する。

◆11：25〜11：28
連絡事項　　　教頭　小林博子先生
・質問は前方にて個別に受け付ける。
・校内は廊下から授業の様子を見学できる。
・配布した食事券を使って学食で食事ができる。

◆11：28〜 　　 校舎見学
1名の先生が15〜20名を連れて、説明をしながら校内を見学。

☆備考
説明会が始まるまで、運動会や桃李祭の様子を映したビデオが流れていました。 スリッパと外履き入れは学校側で用意されていました。 受付で名前を言い、資料一式を受け取ります。 講堂の座席にはテーブルが付いているため、メモがとりやすいです。

☆所感
入試や進路・進学についての説明はとても早口でしたが、資料が充実していたため、わからなくなることはありませんでした。
参加者は入試の説明になると一斉にメモを取り始めました。
部活動が48種類と多く、阿波踊りや百人一首、和装など珍しいものもありました。 3つの体育館の他、トレーニング室やエアロビクススタジオがあり、また、実験室、実習室、LL教室、視聴覚室、作法室、茶室等、様々な教室があり、施設が充実していました。
図書室の蔵書の他、近くにある区立中央図書館と利用提携を結んでいるため、生徒が多く利用しているとのことでした。 進学校ですが、勉強だけでなく部活動も盛んで、生徒をやる気にさせるのが上手な学校のように感じました