浦和明の星女子中学校

建学の精神

○明の星の教育　　　「一人ひとりを大切に」

○校訓
浦和明の星女子中学・高等学校の建学の精神は、イエス・キリストの教えに基づいており、「正・浄・和」すなわち「正しく、浄（きよ）く、和（なご）やかに」の校訓によって具現化されます。 イエス・キリストは、私たちが神に愛されている大切な存在であること、また私たち一人ひとりが人種や国籍、教育や文化、男女の別などにかかわりなく、互いに大切にされなければならないことを教えられました。 「明の星」の教育は、大切な存在であるみなさん一人ひとりが、本物のあなたとして成長することを期待する女子教育です。

○真剣に学ぶ
モットー　Be your best and truest self.
「最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい。」・・・この言葉は、明の星で学ぶ生徒一人ひとりが、最善の自分として、また、本物の自分として生きる人間に成長することを願って、本校のモットーとして掲げられているものです。このモットーが目指していることを、本校では「自己実現」と表現しています。

概　要

○沿革
私たちの浦和明の星女子中学・高等学校は、見沼田んぼを臨む、緑豊かな浦和の地にあります。 浦和には、中学・高等学校のほかに、幼稚園があります。また、青森にも、幼稚園（2園）、高校、短大があります。 これら７つの学校を含めた学校法人が、私たち明の星学園です。それでは、学園の歴史をたどってみましょう。

○5人のシスター来日
明の星学園の母体である聖母被昇天修道会（本部カナダ）が、この日本に最初に根を下ろしたのは、昭和９年１０月のことでした。 ５人の修道女が青森の地を踏んだことに始まります。 当初は青森市内の民家に寄宿し、日本語の習得に専念していました。 一方、近所の女子１０数人を集めて、ピアノや洋裁などを教えることも始めました。 その苦心は徐々に実を結び、生徒の数も増え、周囲の要望に応える形で、 独立した校舎を建設することになりました。

○青森明の星高校
昭和１２年１１月、青森市浪打の地に、青森明の星高校が開校しました。当時は、青森技芸学院という名前でした。

○浦和明の星女子高等学校誕生
地域に密着した青森での教育事業は、高い評価を受けていました。 そして、創立３０周年を迎えようとする頃、浦和にカトリック学校をという要望があり、浦和の地に、本学園のもうひとつの種が蒔かれることとなったのです。 昭和４２年、学園創立３０周年の年に、浦和明の星女子高等学校は開校しました。 生徒・教職員ともに１０数名でスタートし、年を追うごとに、その教育が地域社会に認められ、女子教育を担う高等学校としての確固たる地位を築いていきました。

○浦和明の星女子中学校誕生
そして、平成１５年４月、中学校を開校し、学園の長年の念願であった 中高一貫の女子教育を、第１期生１２７名と共に始めたのです。

教育の特色　

○2期制

明の星では２期制を採用しています．１年間を前期と後期で分け、夏休みが前・後期の区切りとなります。

○授業5日制

明の星では、２０年以上前からすでに、授業５日制が実施されており、中学校も授業５日制を採用しています。教育は、学校と家庭の協力によって行われるものであり、週末には生徒を家庭にお返しするという考えをもっています．普段の授業をきちんとこなすためには、家庭での予習、復習が欠かせません。週末には、平日の家庭学習で不十分だったところをじっくりと学習することができます。また、家の手伝いをしたり、のんびりと音楽を楽しんだり、家族や友人と外出するなど、一人ひとりが有意義に過ごしてほしいと願っています。
また、月に１度の土曜日を「自主の日」として、希望する生徒が学校で自主的に活動できる日にしています。部活動に打ち込んだり、図書館で学習したりすることもできます。 なお、場合によっては、それ以外の土曜日にも、部活動を行うことがあります。 授業時間は５０分です。１日６時間授業が基本ですが、アッセンブリ（全校集会）やロング・ホームルームなどで７時間目のある日もあります。

○カリキュラムについて

中１・２では基礎学力の定着を、中３・高１では学力の充実を、そして、高２・３では学力の発展を図ります。そのために、しっかりとした授業内容となるよう、各教科で工夫をしています。 教科によっては、中学の授業で高校の内容を含めて学ぶものや、中３の時に、高１の学習範囲まで入るものもあります。高３になると進路を見すえた演習で学力の発展、応用力の強化を図る科目も数多くあります。

○少人数での授業

英会話の授業は、外国人教師によって行われ、１クラスを２つに分けています。

○「道徳」「特別活動」

「道徳」の時間は、明の星では「宗教」の時間として、「聖書」という科目を学びます。「聖書」は、高校３年までの６年間、毎週１時間学びます。
「特別活動」の時間には、「アッセンブリ（全校集会）」・「礼法」・「ロング・ホームルーム」を行います。「アッセンブリ」は月に１回行われ、中高全生徒が一同に会して、校長先生のお話を伺います。「礼法」は、月に１回行われ、小笠原流礼法を基礎から学びます。また、「ロング・ホームルーム」では、学校生活を充実させるための話し合いを行なったり、自分の将来を考えるための学習をしたり、幅広い活動を実践しています。

○補習について

補習には２種類あります。１つは、普段の授業でわからないところが出てきたと思われる人に対して行なうものです。その場合には、それぞれの教科担当が、放課後や昼休みなどの時間を使って対応しています。夏休みなどに集中的に行われることもあります．現在、中学校で行われている補習は、主に、このタイプです。
もう１つの補習は、大学受験を意識して行われるものです。現在は、高校３年生の希望者に対して、夏休みなどの長期休暇中に実施されています。

進路指導　

本校では、ここ１０数年、ほぼ１００パーセントの生徒が進学し、その大部分が４年制大学を志望しています。

○進路指導上の特色

1.第一にあげられるのは、世間的な評価の高い難関校と言われている大学の合格者が一部の生徒で占められているのではないということです。つまり、だれもがそのような大学に入学し得るし、実際に入学しているということです。そして、その大部分が現役生によっています。

2.第二に本校は、進学校にありがちなハードな補習や勉強合宿などをとらず、少人数だからできる授業中心の丁寧な勉強を大切にしています。同時に、偏差値による学校選びではなく、自分の進む道と大学・学部の特色とのマッチングを、時間をかけて十分な指導の下に行うように努めています。このような地道な勉強の中から自分と本当に合う大学・学部を選ぶ時、大学の知名度とか風評は、大きな意味を持たなくなります。

3.第三に、校内でしっかりとした進路指導を受けられるシステムが確立していることがあげられます。進路選択や大学選択は、担任のきめこまかな面接の中で行われますが、それを支えるものとして、コンピュータを用いた豊富な進路情報の提供を行っています。

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